こんな問いは今回のフランス選挙で感じる事であるし、以前の英国選挙に置いて、保守党が掲げたプランに置いても同様であった。保守党においては、経済立て直しを全面にたてたが、結局国民の生活は大きく後退しているばかりか、改善する糸口も見えない。
やはりそれなりに政策または、方針は打ち出されているはずが、なかなかうまくいかないのが実情。やはり世界の実情が大きく変化しているのが事実と思われる。しかし、中には変わらない物もあるのでは無いだろうか。例えば、リーマンショック以来現場のラインが変わったとは思わない。特別品質が悪くなった訳でもない。ただマーケットが見えなくなっただけではないだろうか。
原理、原則に戻れば何も異常な事は無く、購買力(資金力)が低下しているだけで、マーケットそのものは以前同様今でも存在している。
過去の金融主体のブームの中で、マーケットインの考えが甘くなっているのが原因ではないだろうか。
もうける事は企業にとって優先する事項ではある。ただし、もうける方法が少し変化しているだけと思う。以前はもうけるために、本来の機能とは関係のない物まで付け加え、不必要なまでに高価な価格で売るのが正当であった。しかし、これからは、自分のマーケットを守るためには、低価格の物にも積極的にチャレンジする事が必要になってきている。それを実現するために、メーカーとして買い方、作り方、運び方、管理の仕方まで細かくコストダウンするべく外注とも協力してゆかなければならない。その勇気がリーダーにとって必要になってきていると思う。
前記にある保守党においては、“全ては前政権の労働党の責任“と言い訳するのがフレーズになっている。これでは景気は良くなるはずが無く、フランスもこれからどうなるのかは、”新リーダーが具体策をどこまで分かっているのか“という事につきるのである。具体策の無い”公約“は見栄えはしても、間もなく単なる言い訳となるのが見えているではないだろうか。
以下次号
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