発行者 岩城生産システム研究所

 編集者 IPSインターナショナル
   平成22年1月15日発行 第106号
 ― 目 次 ― 

  
 連載コラム「NEC 鹿児島が閉鎖になった!」 岩城生産システム研究所 岩城 宏一



「NEC 鹿児島が閉鎖になった!」

滑竢髏カ産システム研究所
代表取締役 岩城 宏一

昨年の暮れ、NEC鹿児島の閉鎖がNHKのニュースで報じられていた。事前に情報は知らされていたが、“やはり駄目だったか“と急に体の力が抜けていく。幾度かの風雪を乗り越え、素晴らしい生産工場に生れ変わりながら、それを生かせなかった、経営者の責任の重さをひしひしと感じる。
 明るい会社の未来づくりを目指し、彼らと共に改善に励んだ日々が、何物にも代えがたい程、貴重な物に感じられる。会社閉鎖に伴い、明日からの生活にさえ、ご苦労が予想される中、数年間にわたる真剣な自立への努力は、会社に頼ることなく、一人一人が自立して、自らの道を生きていく力として、確実に結実している。不況により、街にあふれる人々にはない強さを持っている。
 TVに写しだされた“NEC”の看板の、風化した文字は、現在のNECを象徴する思いであったが、その看板から去り行く仲間たちは、意外とすがすがしく感じられた。各々が行き先ごとで、力強い一歩を踏み出してくれることを、心から願っている。
 当社は、このような事態を未然に防ぐため、新年に掲載したように、生産改新にとどまらず、経営革新をはっきり意識してて活動をしたいと思っている。
 いずれにしても、当社及びその周りには、志を同じくする仲間が沢山集まっている。皆にとって第二の故郷でありたいと思っています。折に触れ、消息を待っています。
                                                              (以上)


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