発行者 岩城生産システム研究所

 編集者 IPSインターナショナル
   平成21年10月15日発行 第100号
 ― 目 次 ― 

  
 連載コラム「ルビコン倶楽部の例会に参加して」 岩城生産システム研究所 岩城 宏一



 「ルビコン倶楽部の例会に参加して」

滑竢髏カ産システム研究所
代表取締役 岩城 宏一


 9月25日の夜遅く上海から帰り、翌日にはルビコンクラブの会合に参加する為に、茅野市の蓼科に出掛けた。今回の中国地方の旅は、日本のシルバーウイークの休日を利用し、シンセンから上海の、4日間の駆け足の仕事であった。短期間ではあったが、上海のどよんだ街から舞い戻った心身には、蓼科高原の澄んだ涼気は殊更有り難く感じた。

 当会は数年前に、NECの生産革新に関わった退職役員を中心に、懇親会として始まったもので、年一回秋に、蓼科高原で2日間の予定で行なわれてきました。ルビコンの名前は、“川の向こうにトヨタ生産方式の世界があるよ!皆で速く渡ろう”その川は“揚子江のような大川ではなく、一つ飛びで渡れる小さな小川”しかし容易に渡れないルビコン川”の古代ローマの伝えに由来しています。 

 会員の皆さんは、川岸まできて川を覗くだけで終わった人、川の中ほどまでで引き返した人等々様々でありますが、当然、川を渡りきった人はいないことになっています。今回は、6回目に当たり21名の方々の参加を頂ました。また当初はNECのOBだけで始まりましたが、この度は富士ゼロックス、富士通、ジェコー各社のOBの方達の参加があり、会社間の壁を越え一瞬の内に溶け合い、まさに志を一つにした同士の集まりにふさわしいものでありました。

 各社のトヨタ生産方式の展開状況も様々で、その如何にかかわらず、この会員に関係する現役の仲間達が、その展開の軸になっていることには今でも変わりません。この世界に一度足を踏み込んでしまうと、物つくりばかりではなく、本当に仕事をすることの楽しさに魅せられ、抜けられないのが常であります。それだけに、人一倍の苦労も背負い込むことも多々あります。この会は、その喜びや苦労を、自らの体験を通じてもっとも良く理解した人達の集まりであります。

 トヨタ生産方式は、これからも確実に広く社会に浸透していくでしょう。そしてその推進力は、大野先生を源流にした多くの仲間達が支えていくことになります。ルビコンクラブは、広くそのような人々の故郷のような、心のより所の一つに育って欲しいものです。同じ志を持ち活動されている方々は、どのようなことでもご遠慮なく、当会の世話役に連絡を下さい。特に現役の方の素晴らしい体験談などは大歓迎です。

 翌日三井の森ゴルフクラブでのコンペに参加者の写真を掲載します。みんなさん健在です、年齢64歳以上、平均スコアー96でした。元気でまた来年の9月26日三井の森での再会を期して無事散会しました。幹事のみなさんご苦労様でした。


 


以上



※ルビコン倶楽部事務局連絡先 : kashi-iwaki@mse.biglobe.ne.jp (担当:柏木)


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