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発行者 岩城生産システム研究所 編集者 IPSインターナショナル |
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平成19年06月15日発行 第044号 | |||
― 目 次 ― | |||
◆ 「継続的に改善、進化する仕組み…TPS」 富士通メディアデバイスプロダクツ 寺下 勝正 様 ◆ 「コンサルタントのひとりごと 〜全員参加による経営活動の薦め24」 岩城生産システム研究所 岩城 宏一 |
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![]() 日頃は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 |
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富士通メディアデバイスプロダクツ株式会社 第二製造部 寺下 勝正 様 |
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私はモジュールおよびジャイロセンサー等の製造部門を担当しております。 2004年3月から岩城生産システム研究所の先生方の指導を受けており、今年は3年目で先生からは第二ステップの”強い流れをつくる”段階と言われております。 第一回目の岩城先生の指導会では、ジャイロセンサー工程に入ると先生は全体を見渡して、「人は半分でできるな!」「スペースもこのへん(約2/3)で十分だな!」と言われ、強い衝撃を受けました。 我々も自主勉強会などでTPSを学び、ラインの縦流しや間締め、ムダとりを実践してきましたので、正直「まだ、そんなに改善できるの?」と思いました。 指導内容についても一言で表せば「ここまで徹底してやるの?」という感じで、我々の「このくらいでいいだろう」という考えに対して”全く妥協しない、徹底してやる”という姿勢には驚きました。 自分のTPSに対する考えや取り組みの甘さを痛感、とても良い刺激となりました。 |
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指導開始当初は2Sを中心にスタートしましたが、整理(不要物の撤去)にあたっては、不要な物の定義の明確化と赤札作戦などによって膨大な量の棚・机・台車等がラインの外に出されました。 その結果、ライン全体の1割以上の活スペースが生まれ、改めて私達はムダなものをたくさん溜め込んでいたことを実感しました。 以前から2S,2Sと言っては、それなりにやってきましたが、これが本当の2Sだと体験した瞬間でもあります。 ジャイロセンサーラインのここ2年間の取り組みですが、”人とモノの動線を最短に”ということで、@間締めを主体に A作業効率改善 B多能工化 Cみずすまし運行 D段替え短縮 など取り組んできました。 間締めのA.Iとして作業机の立体的活用によるコンパクト化、乾燥炉の小型化と作業机とのドッキング゛、バッチ処理設備の小型化などを強力に推進、もちろん作業動作/効率改善を含めての対応です。 |
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これらの改善に伴い活(空き)スペースができ、その都度レイアウト変更が必要となり、この2年間で10回以上レイアウト変更を実施しました。 レイアウト変更は関係部門の協力があって実現できており、レイアウト変更前事前協議や準備など部署間の連携が強くなったことも大きな成果であります。 改善指標の付加価値生産性はこの2年間で約2倍にアップし、更に今年度に入って物量増もあって記録更新中であります。 元々、目先の指標改善を意識せず、目指す姿、やるべき改善アイテムをスケジュール化し改善を積み重ねていくという進め方をしていましたが、その効果が確実に現れてきております。 今年度は”平準化生産”をメインテーマとして取り組んでおり、A.Iとして後引き仕組みの見直し、段替え短縮、多能工化などに注力しているところで、とにかくスピード上げて取り組むよう心がけています。 最後に、TPSは改善が繰り返し繰り返し行われ進化する仕組みであると考えます。 また、進化すればするほど改善テーマの難易度が増してきますので、それを解決、実践できるスキルアップも並行して図っていきたいと思います。 今後とも、先生方のご指導よろしくお願いいたします。 以上 |
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岩城生産システム研究所 岩城 宏一 | |||
― 全員参加による経営活動の薦め24― 一般的に、皆が仕事をきちんと行っていくためには、何を何時までどのような水準まで仕上げなければならないかが、はっきり判っていることが第一の条件になる。仕事は多くの場合、多数の人々の参加もとに行っている。そのため、皆が組織的に効率よく連携しようとするとき、必然的に個々の仕事に対する条件がはっきりと見えてくる。 |
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