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発行者 株式会社岩城生産システム研究所 編集者 有限会社IPSインターナショナル |
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平成17年10月15日発行 006号 | ||
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岩城生産システム研究所NEWS・第6号を発行させていただきます。 今回は、F 社の柳田俊明様からのコラムを掲載させていただいております。 F 社で生産革新畑を34年歩み続けてきた この道のプロと「トヨタ生産方式」・・・。三度目の出会いの行く末は!? 業務統括部 |
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F社 柳田俊明さま | ![]() |
私は、F 社で「生産革新」を推進しており、岩城先生グループの先生方に日々ご指導戴いています。 あらためて、私のトヨタ生産方式(TPS)との関わりを振り返ってみます。 最初はもう32年前になります。当時、私は工場効率化に燃えて入社したピカピカのIE(IndustrialEngineering)マン2年生、 TPSというものが紹介され出した初期の頃でした。 最も印象に残っているのは「ロットサイズを小さくする、段取時間短縮・シングル段取」です。 「そんなことナンセンス!(当時のはやり言葉でした)。今やグループテクノロジーという学問があり、効率追求のためには、 いかにまとめて作るかが課題なのに・・・、段取時間なんて全体工数に占める割合は知れたもの、それを短くして何になる・・・。 その内、TPSはつぶれる。」 なのに、TPSはつぶれるどころか、年々隆盛。それに刺激されて、当社も「カンバン方式」導入をトライしました。 これがTPSとの2度目の出会いでした。 とにかく工程を「カンバン」でつなぐ。「工程カンバン」と「部品要求カンバン」は機能しました。しかし、品種が変わり現場の担当 が変わると、いつの間にかこの仕組みは消えてしまったんです。 (まさに、「カンバン方式」で真の「かんばん方式」にはほど遠かった。) 『コンピュータ業界は自動車とは違う。いかに早く新製品を世に出すか、量産に入っては、いかに高効率の設備で量産しコスト を下げるか、自動機、自動倉庫、無人搬送車 等々。我々はそういう世界で勝負する。』 これが当時の常識でした。 そして3度目が岩城先生との出会いです。当社がTPSによる生産革新を本気でやると決めた3年前の11月のことです。 私だって34年間もIEをやってきたプロ。タイムスタディ、ワークスタディ、「動作経済の原則」だって知っています。現場改善 は負けないつもり。しかし今にして分かったことは、工程改善、作業改善も大切だけど、その前にやることがたくさんあったという ことです。 「流れを作る(流れは短く、真っ直ぐ、単純に)」「後工程から引く、フルワーク」等々、新鮮な考え方と実践に裏付けられた 仕組みには唸るだけでした。 私が感じた極めつけは、先生が拡大解釈というか、考え方を成長させたと思える「自働化 (=作業者・現場の自律化)」です。 今やTPSに魅せられどっぷり浸かった私としては、何としてもTPSをものにし、「いつの日か当社の生産方式を作り上げたい」 という大それた目標を持って生産革新を推進しています。 岩城先生がある時 言われた「もともとトヨタ生産方式があったのではない。後引きの方式にしていろいろやってきた結果が トヨタ方式なんだ。」という言葉を大切にして。 岩城先生、そして岩城生産システム研究所の先生・スタッフの皆さん、これからもご指導よろしくお願いします。 また、トヨタ生産方式を実践しようとしている同志の皆さん、このホームページを通して仲良くお付き合いお願いします。 以上 |
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